7月31日水曜日、15時から英彦山神宮において夏越大祓いが行われます。
一年の半分の6月末に行われるのが一般的ですが、英彦山神宮では暑くなり、
疫病や病が流行らぬよう、暑さが厳しくなる7月31日に行われます。
その中で「茅の輪神事」が行われ、日々の生活で、知らず知らずに
付いた罪穢れを人形に移し払い清めます。
その後、参拝者は邪気を払いのける力のある茅で作られた「茅の輪」を
8の字にくぐり、無病息災を祈願します。
見学は自由にできますので、夏休みの子どもさんとご一緒に
ご見学されてはどうでしょうか?
*茅の輪の由来*
昔、旅の途中で宿を求めた武塔神(むとうしん)に対して、裕福な巨旦将来
(こたんしょうらい)は断りましたが、貧しい兄の蘇民将来
(そみんしょうらい)は、質素ながら武塔神をもてなしました。
後に、再訪した武塔神は、蘇民将来に茅の輪を渡しました。
疫病が流行った時、皆、病気に罹ってしまいましたが、
蘇民の家族は無事でした。
後に武塔神は、自ら、「素戔嗚命(すさのおのみこと)」と正体を名乗りました。
以後、茅の輪を身に付けたり、玄関に祀ることで、疫病を避けることが
できると信仰されています。
写真提供:英彦山神宮